新陳代謝全体の7割が基礎代謝であると以前にお話しさせていただきましたが、その基礎代謝を上げてくれる食べ物についてお伝えしたいと思います。

 新陳代謝のピークは20歳前後と言われています。つまり、20歳を過ぎてくると個人差はありますが、徐々に新陳代謝が低下していき老化していきます。そして、女性は35歳前後から基礎代謝が減少していき、その頃からなんとなく疲れが取れなかったり、イライラしたり、太りやすくなったりと感じてくるというわけです。このような症状が出てくるのは基礎代謝の減少が原因かもしれません。新陳代謝が低下すると体の古い細胞が多くなり、体のいろんな機能が低下していきます。体の機能が低下すれば消費されるエネルギーも少なくなくなってしまうので、若い頃の食習慣を続けていたら太ってしまうのです。

 毎日の食生活の中で基礎代謝を上げていくことができれば、安定的に代謝率を維持していくことができます。普段の食生活の中で割と簡単に取り入れられるものをご紹介していきます。

① トマト
 トマトに含まれるリコピンは脂肪をつきにくくする作用と睡眠中に分泌される成長ホルモンを促進します。さらに、トマトに含まれるクエン酸は糖質の代謝を促す作用があります。
② ブロッコリー
 ビタミンCとカルシウムがとても多く含まれています。カルシウムは代謝を上げる働きがあり、ビタミンはカロリーの消費をより速めて効率よく燃焼してくれます。
③ 豆腐、納豆などの豆類
 代謝を上げるには筋肉をつけるのが大切ですが、豆類は筋肉に必要な高たんぱくが豊富に含まれています。そして低カロリーなのが嬉しいですね。
④ 生姜
生姜には身体を温める効果があるので血行促進につながります。血行が促進されることにより、体の隅々までしっかりと血液が届くので代謝を上げてくれます。さらに、体の細胞を傷つけて老化させる活性酵素を除去する抗酸化作用もあるのでおすすめです。
⑤ 唐辛子
 辛い食べ物が苦手な方にはおすすめできないかもしれませんが、こちらも新陳代謝を上げる代表的なものになります。生姜と同じく血行促進に効果があり、運動をしなくても脂肪を燃焼させてくれます。
⑥ ヨーグルト
 たんぱく質、カルシウムが豊富に含まれており、代謝を上げるための筋肉の増加につながります。また、整腸作用が高いので腸の働きが良くなることで体に必要な栄養素をしっかりと吸収することができます。
⑦ アーモンド
 成長を促進させる働きがあるビタミンB2を多く含んでおり、細胞を傷つける活性酵素を抑える抗酸化作用のあるビタミンEも多いので食べていただきたいものになります。ただ、高カロリーな食べ物になりますので食べすぎに注意が必要です。

 いかがでしたでしょうか? 毎日の食生活の中で少しづつ取り入れていただければと思います。