前回、日本では昔に比べて低体温の人が増えているとお伝えしました。今回はどうして低体温の人が増えてきたのかをお話したいと思います。

 現在、日本人の平均体温は高い人で36.2〜36.3度と言われており多くの人が35度台の低体温になっている状態です。約50年前は36.8度あったとされているので0.7度も低くなっているのです。
 体温が1度下がると免疫力は30%以上低下すると言われているので、低体温がいかに体に影響があるかおわかりいただけると思います。体が冷えることにより血行が悪くなりあらゆる病気や体の不調につながっていきます。
 では、どうして低体温化してしまったのでしょうか? 日本人の体温が下がってしまった理由は以下のことが考えられます。
① たんぱく質不足 
 たんぱく質が不足すると熱を作り出す筋肉量が減少してしまう。
② 冷たい食べ物、糖分の食べ過ぎ
 冷たい食べ物や甘い食べ物は体を冷やしてしまう。
③ ミネラル・ビタミン不足
 人は食べ物からエネルギーや熱を作り出し、体温を保っています。体の中で糖質がエネルギーに変えるときに亜鉛・マグネシウム・鉄・などのミネラルとビタミンが必要になるので、不足すると熱を作り出せず体温が上がらなくなります。
④ 冷暖房などによる住環境の変化
 冷暖房完備による住環境の変化のより、体の体温を調節する機能が鈍くなってしまった。
⑤ 運動不足・筋肉量の低下
 生活の中で体を動かすことが少なくなった。体を動かすことが少なくなると筋力が低下してしまい、筋肉の中にある熱を発生させているミトコンドリアも減少してしまう。
⑥ ストレス
 ストレスが多いと血行不良がおこり低体温化してしまう。
⑦ ホルモンバランスの乱れ
 ホルモンバランスが乱れることで、自律神経が乱れてしまい、体温を上手に調整できなくなってしまう。
⑧ 便秘
 腸の働きがきちんと行われていないので基礎代謝が低くなり冷え性や低体温になってしまう。
⑨ 入浴習慣の変化
 最近の20代から30代のほとんどの人が年中シャワーで済ましている。湯船につからないので体が温まらず、血行が悪くなってしまう。湯船につかることで血液循環が良くなり疲れも取れて、リラックスでき自律神経のバランスも良くなる。
⑩ ダイエット
 食べないタイプのダイエットは栄養バランスが崩れてしまい、体温が上がらなくなってしまう。

いかがでしたでしょうか?
ご自身の生活習慣の中で心当たりはありませんか? もし、ありましたらぜひ改善なさってみてください。日頃の生活習慣を見直すことで健康な体と美しさを維持していきましょう。